毎年6月下旬から7月中旬ころまで、カズハーモニーの沢の辺りにホタルが現れる。
20代前半の頃、よく青麻神社に湧き水を汲みに行っていた。
その水で飯を炊き、お湯を沸かし、味噌汁を吸う・・・。
あぁ~、水のきれいな処にすみたいな、と思っていたものです。
ホタルの出る処に住みたいなぁ~、と思っていたものです。
ここ相川にはいくつかの支流があり、後大関川となり最終は北上川に合流する。
大関川の伏流水は相川の下流域で水道水として汲み上げられ、
この地域に住む人々を支えている。
カズハーモニー内にも支流があり、名前は「鍋石沢」。
昔、鬼がここの石を鍋にして煮炊きして料理していた、と云われている。
誰しもこの相川に来た方は、穏やかなこの美しい沢を見て絶賛されるが、 昨年の台風19号の時、大雨の時のこの沢は
「鬼」の様。荒れ狂う「鬼」。
否、穏やかな沢の状態が通常だと、
勝手な心を固定していたかもしれない。
今年のホタルは現れるのが遅かった。
夜雨の降る日も多い上気温も低かったからなのか。
今宵は雨も止んでいて、現るる時だったのだろう。
木洩れる月夜の光は、時折ホタルと錯覚してしまい目を奪われる。
もう一度ホタルの光を凝視してみよう。
ホタルの光が音を奏でている様
ホタルの光るそのリズムはどこか懐かしく
そのリズムと己の鼓動を交える
何かと繋がる感
本当は「既に在る」その感覚
忘れてはいけない感覚。
この感覚を大事に繋ぎ直したいと思っている。
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