二十数年前、古道具屋で買った昭和の食器棚は、3.11震災で倒れ崩れ、
すりガラスの四枚の建具だけが残った。
いつかこの建具で再び食器棚として再生したいと願い、奮ってみた。
戦後、日本の山林に多く植えられた針葉樹- 特に杉-は、維持管理、
利用するにに経費が掛かると一般的に敬遠され、
それにより山林は放置されている状態が続き、生態系、環境の課題等が山積みである。
kazu harmonyには山林があり、そこに植えられたおよそ70数年前の杉で、
建物、今回の家具類を使用している。
身土不二。我々の身はその土地に授かり、衣・食・住の暮らし、
そして心- 霊 -と繋がっている。「懐かしさ」を繋げていきたい。
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ガラス建具以外は創ってみた。
他、各本棚、机、PC周り一式、ハンガー等。
塗料はリボスのカルデット、タヤエクステリア。
冬の新月伐採、葉枯らし乾燥100日。
採材後、構造材、造作用として製材、そして乾燥におよそ10年。
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